ペルー・バランカにて小さなお菓子屋さんを始めました。


by apple142
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本当の私はどんなだったか?

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フリースペースみたいな所で子供達が園で書いた絵などを展示しているというので見に行った。

りんごのがレオの作品。

とてもレオがやったとは思えないすばらしい出来栄え。

99%先生、レオはのりをつけたくらいと思う。


ところで、最近久しぶりにガツンとくる1件があった。

ペルーに暮らしてもうすぐ3年。

昔から白黒はっきりしているほうだし押しも強い方。

そんな私もここにくればか弱い異国人。

旦那にも注意しろ、簡単に信じるな、簡単にあやまるな、毅然としとけ、などなど嫌になるほど言われ続けている。

そんな中で私も精一杯強気でやってきた。

おかげでいろいろ順調、なんて思っていたのだけどとんでもない落とし穴があった。

園で行うパレードにグループの女の子が欠席することになった。

風邪をこじらせて肺炎みたいな感じになり2週間以上園を休んでいた。

パレードまでにはまだ1週間あるけれど、パレードは夜で時間も長い。

ドクターストップもかかっているとのこと。


一人約2500円の出資金でようやく山車ができるぎりぎりの予算。そこで一人脱落するとそれを埋めるために更にお金を出さないといけない。

みんな結構厳しい財政なのでさらに10ソル(300円くらい)なんて絶対に出したくないから怒る怒る。むちゃくちゃ怒ってひどいいいよう。

私はそこまでひどく言わなかったけど、やっぱりちょっと怒ってた。

家に帰って旦那に怒りながら報告。

旦那、「そんなこと言うなよ、病気だろ。すごくひどいらしいよ」。

その子のおばあさんにはお金を貸しているのだけど、返済をもう少し待って欲しいと店に来たときに少し話をきいたそう。

お金を払わないことばかり話題にして2週間も園を休んでいる女のこのことを心配する人は一人もいなかった。

逆にお金ないからパレード出たくないんじゃないの、とか言ったりして。

私も日本にいるときからそうそう「やさしい」といわれるような人ではなかったけれど、そんなに意地悪な人でもなかったと自分では思っているが、今の私は十分意地悪な嫌な人だな・・・・。

旦那に言われて「はっ」とした。

お金に苦労している友人達はともかくとして、さらに300円払うことなんて実は私たちにとってはそんなたいしたことではないのに。

翌日、彼女のお見舞いに行った。

そこで更にガツン。

彼女の顔色は悪く、もともとやせ気味の彼女のお母さんは夜も寝ずの看病で更にやせて頬がこけこけ。

最初にみんなにつられて怒ったりしてた自分がはずかしかった。

もう少し暖かくなったら私の着物を貸すからレオと一緒に着物を着て写真を撮ろうね、と約束して帰ってきた。

私の友達はレオの同級生のママ達が主なのだけど、みんな悪い人ではないけれど、やっぱり悪いところもある。

それでもつるんでなければ園での情報が入ってこない。

「明日は先生の日、プレゼントを贈ろう」とか「明日は子供は青いズボンに黒い靴で登園」など、私にはなぜか入ってこないニュースを(単に聞き漏らしてるだけだと思うけど)親切に教えてくれるし、黒い靴がないといえば一緒に買いに行くのまで付き合ってくれる。

それはそれでありがたいし、旦那が忙しい今では彼女達の存在はなくてはならない。

私立のけっこうお金がかかる幼稚園に子供を通わせてる割にはみんなお金がなくてきりきりしている。

私も「お金ありません」ってことを主張するためにいつもお金に関してはケチくさいことを言うようにしている。

日本にいれば貧乏だけど、ここにいればすごい裕福ではないけど別にお金には困らない、でもそんなそぶりは絶対に見せられないからみんなと歩調を合わせる。

そんなわけで、みんなと歩調を合わせたり、○○のふり、をしてるうちに本当の自分というものをどこでどう出してよいのか分からなくなっているような気がする。

というか、自分がどんな人だったのか、何を理想に生きてきたのかも分からなくなっているような気がする。


たまに優しい気分で「○○してあげようかな」とか「○○貸してあげようかな」とかいうと旦那に「そんなことすることない!」とか」言われるし。

確かに日本では普通にしてあげることが、ここでは「すごいことをしてあげた」ことになる可能性もあるみたい。それはそれでやりすぎだし。

価値観の違いや文化の違いもあって自分の中での良し悪し基準がここにきて揺らいでいる。

ここには日本人がいないのでたまに日本人の友達と会って感覚を調整するってこともできない(日系人とか在住50年以上とかいう人はいるけどその人たちの感覚はまるっきりのペルー人だからダメ)。

スタバとかでね(リマにはある)、「でもね、あの人も一生懸命だからさ、今回は目をつぶろうと思うのよ」「そうだよ、そのほうが穏便。あとで何か言われても気分悪いしね。ところで、今月のVEARY(日本にいるとき私が愛読していた雑誌、古い?)みた?」「見た、林真理子の連載終わったんだね。」「よかった、私あの人嫌い」とか会話したいわけ。

今日を生きるのに精一杯の人たちの中で、流されないで本来の自分らしさを出しながら、人間としての理想の姿を追い求め精進していくことは非常に難しいことだと感じた。

やっぱり、日本は本当に豊かな国だな。

「素敵な40代」とか「いつまでもきれいなママでいるために」とか「もう一度自分探し」とか、雑誌によくでてるじゃん。

ここの人たちに言わせれば「ふざけるな」って感じでしょうか?
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by apple142 | 2005-10-29 16:30 | その他